いちご栽培でお困りごとと言えば炭疽病ですね。症状として苗の葉柄(地際)、葉柄、ランナーに病斑が発生するタイプと株が萎凋枯死する全身症状と2種類あります。多発すると、多くの苗を失うことになり収穫ができません。五光の資材を使った方法で何かおすすめはありますか?と質問をお寄せいただきましたので、以下をご参照ください。
いちごの炭疽病の原因となる要因について
いちごの炭疽病は、主に真菌のGlomerella cingulata、Colletotrichum acutatumなどの糸状菌(いわゆるカビ)が原因です。生育適温は、Glomerella cingulataは28℃前後、Colletotrichum acutatumは25℃前後です。伝染源として、外観は健全な潜在感染親株による場合と、病茎葉、ランナーなどとともに土中に残った菌による場合があります。従って、高温の時期に発生しやすくなり、低温になると発病は止まります。育苗期から注意が必要で、雨や頭上かん水により胞子を飛散させると伝染を助長します。ただし、発病のしやすさには品種間差があるようです。
いちごの炭疽病の予防について①
一度発生してしまったら、苗を交換すればいいと安直に考えがちですが、コストと労働力は定植時の2倍ほどかかると言われていますので、発生は押さえたいですよね。まず、親株には健全な苗を使用する必要があります。疫病との見分けがつきにくい場合は、ナスを使って培養し、白カビが発生した場合はで疫病ですので、疫病対策を。そうでなければ炭疽病対策をして下さい。確実なのは顕微鏡で確認することです。発病株はすみやかに抜き取り、ほ場外に持ち出し処分してください。残渣と発酵させる場合には、ゲルマ酵素やミラクル酵素をまぶし、切り返しましょう。発病株の周辺にある株は病徴が無い場合も同様に抜き取り、処分することをお勧めします。株が空いた時のために予備の苗を用意しておくことも必要になります。なお、親株で発生があった場合は、その親株から発生しているランナー、子株も同時に持ち出し、処分してください。
いちごの炭疽病の予防について②
感染は苗の傷口からも起こるといわれています。傷口からの感染を防ぐために、摘葉などの作業は晴天時に行い、作業終了後に薬剤防除などをするとよいでしょう。多肥条件でも発病が助長されるため、適切な肥培管理を行ってください。弊社のおススメ施肥はこちらをご参照ください☆リンクいちごの栽培ごよみ。泥はねや水滴による病原菌の飛散を避けるため、かん水は水滴の小さい装置や点滴給水、底面給水を利用してください。過湿を避けるため、苗は十分な間隔を置いて並べましょう。農薬は予防的に散布する方法が効果的です。ただし、調査によると、QoI剤(FRACコード:11)に対する耐性菌の発生を確認しているので、炭疽病に対して使用することは控えましょう。農薬情報は最新のものをご確認の上お使いください。もちろん、耐性菌管理のため、同一のFRACコードの農薬は連用しないこと。予防散布を行ったにもかかわらず、発生の多いほ場では、耐性菌の発生が疑われるため、他系統の農薬を使用する必要があります。真夏の展着剤の使用は苗に負担がかかります。発生も高温期に向かって増加しますので、予防が大事になります。
いちごの炭疽病の対策について(土づくり)
株式会社五光の製品は、有機質と化学肥料をバランスよく配合したものや、自社発酵させた微生物資材が特徴です。こうした資材を使った栽培は土づくりにもなり、植物のポテンシャルを最大限に引き出すことから、食味が上がると言われております。弊社の資材に切り替えて、土壌微生物とミネラルの働きで病気に強い苗作りと生産ができ、食味も向上したため、市場への出荷から直売型のブランド化、観光農園の継続した集客にお役立ちした事例もございます。
いちごの炭疽病 原因と対策まとめ
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