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2024年11月25日

土づくり・土壌改良において欠かせない「土壌微生物」の役割とは?

健康な作物を育てるための基本は、なんといっても「土づくり」です。そして、良質な土を作る上で見過ごせない存在が「土壌微生物」です。目には見えない存在ですが、土壌微生物は私たちの農作業にとって大切なパートナーといえるでしょう。この記事では、土壌微生物が土づくりや土壌改良にどのように役立つのか、その必要性について詳しく解説します。


土壌微生物とは?

土壌微生物とは、土の中に生息する微小な生物群のことを指します。代表的なものとしては、以下のような微生物があります。

  • 細菌:窒素固定菌や分解菌など、栄養循環に重要な役割を果たします。
  • 真菌(カビ):有機物の分解を促進し、植物の病害抑制にも関与します。
  • 放線菌:有機物を分解するだけでなく、土壌に特有の良い香りをもたらします。
  • 原生動物・線虫:微生物を捕食し、栄養のバランスを調整します。

これらの微生物が、それぞれの役割を果たしながら土壌の健康を維持しています。

土壌微生物が果たす役割

土壌微生物は単なる土の中の住人ではなく、土壌の状態を改善し、作物の生育を支える重要な存在です。具体的には、次のような役割を担っています

1. 土壌の栄養循環をサポート

大きな働きとして挙げられるのは、有機物を分解です。植物が吸収しやすい形の栄養素に変えるのは微生物の仕事です。例えば、枯葉や堆肥が植物に必要な窒素やリン、カリウムなどに変化する過程には、細菌や真菌が深く関わっています。

2. 土壌構造の改善

微生物の活動によって生成される粘質物質は、土の粒子を結びつけて団粒構造を形成します。この団粒構造は、適切な通気性や水はけを確保し、根が伸びやすい環境を作ります。

3. 植物病害の抑制

一部の微生物は、病原菌の活動を抑えたり、植物の免疫を高めたりする働きを持っています。これにより、化学農薬の使用を減らし、より自然に近い形で農作物を守ることができます。

4. 持続可能な土づくりの基盤

化学肥料や農薬に頼りすぎた土壌では、微生物が減少し、土壌の生態系が崩れることがあります。一方で、微生物の活性を高める土づくりを行うことで、長期的に健康で肥沃な土を維持できます。

土壌微生物を活性化するためのポイント

土壌微生物を活性化するには、以下のような取り組みが効果的です。

  1. 有機物の投入
    堆肥や腐葉土、緑肥などを適度に投入することで、微生物が利用できるエサを供給します。
  2. 過剰な耕作を避ける
    土壌を頻繁に耕すと微生物の住処が破壊されてしまうため、必要以上に耕すのは避けましょう。
  3. 化学肥料・農薬の適量使用
    過剰な化学肥料や農薬は微生物に悪影響を及ぼすことがあります。使用量を適切に調整することが大切です。
  4. 土壌の適切な水分管理
    微生物が活動しやすい環境を保つために、乾燥しすぎず、湿りすぎない適度な水分を維持しましょう。

まとめ

土壌微生物は、健康な土づくりと持続可能な農業の鍵を握る重要な存在です。微生物を意識した土づくりを行うことで、作物が元気に育つだけでなく、環境にも優しい農業を実現できます。株式会社五光では、直播・定植前の土づくりだけではなく、まずは収穫後すぐに残渣処理として微生物資材を入れ、耕運すること。追肥においても有機質のものも取り入れることによって、土つくりを行いながら生産する工程をおすすめしております。土壌改良に取り組む際には、ぜひ土壌微生物の存在を思い出し、その活動をサポートする取り組みをしてみてください。

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あなたの畑や庭が、微生物たちの活躍でさらに豊かになりますように!