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2024年10月14日

白菜のほう素欠乏:症状と対策を知って健全な成長を促そう

白菜は、秋から冬にかけての家庭菜園や商業農業で人気の野菜です。しかし、白菜の栽培中に「ほう素欠乏」という問題に直面することがあります。ほう素は微量必須元素のひとつで、植物の成長や栄養吸収に欠かせない役割を果たします。本記事では、白菜のほう素欠乏がどのような影響を与えるのか、症状や原因、そして具体的な対策について詳しく解説します。

1. ほう素とは?なぜ重要なのか?

ほう素(B)は、植物の細胞壁の強化、細胞分裂、花や果実の発育において重要な役割を担っています。白菜においても、ほう素は健康な成長を促進し、収穫時の品質向上に貢献します。しかし、ほう素が不足すると、栄養素がうまく吸収されず、成長障害が発生します。

2. 白菜におけるほう素欠乏の症状

ほう素欠乏が白菜に現れると、以下のような症状が見られることがあります。

芯の腐敗:ほう素が不足すると、白菜の中心部の葉が正常に成長できず、芯部分が腐敗しやすくなります。これは、白菜が成長している間に内部組織が破壊され、芯が変色や腐敗を起こすためです。

葉の変形:葉が正常に発育できず、歪んだり縮んだりします。特に、若い葉の先端部分が茶色くなり、硬化してしまうことがあります。これを「葉先焼け」と呼びます。

根の異常:根の成長が抑制されるため、土壌からの水分や栄養素の吸収が不十分になります。これにより、白菜全体が元気を失い、全体的に小さくなってしまうことがあります。

3. ほう素欠乏の原因

白菜がほう素欠乏に陥る原因は様々ですが、主な要因は次の通りです。

土壌中のほう素不足:ほう素が元々少ない土壌では、白菜が十分なほう素を吸収できず、欠乏症が発生します。

土壌のpHの影響:酸性の土壌では、ほう素の吸収が困難になることがあります。土壌が極端に酸性(pH 5.5以下)の場合、ほう素の可利用性が低下します。

乾燥した土壌環境:土壌が乾燥しすぎると、ほう素が植物に行き渡りにくくなります。特に長期間雨が降らず、乾燥が続くときにほう素欠乏が悪化しやすくなります。

4. ほう素欠乏への対策

白菜の栽培中にほう素欠乏の兆候が現れた場合、早急な対策が必要です。以下に、具体的な対策を挙げます。

(1) ほう素肥料の使用

ほう素を含む肥料を施すことで、欠乏を防ぐことができます。市販されているほう素肥料を使う際は、適切な量を守って施肥しましょう。過剰に施すと、逆に「ほう素過剰」による障害が発生することもあります。ほう素は微量元素なので、過剰投与に注意が必要です。

(2) 土壌のpH調整

酸性土壌の場合は、石灰を使用してpHを調整します。白菜が健康に育つためには、土壌のpHが6.0~6.8の範囲が理想的です。土壌の酸性度をチェックし、必要に応じて調整することで、ほう素の吸収を助けることができます。

(3) 適切な水管理 

土壌が乾燥しすぎると、ほう素の吸収が阻害されるため、適切な水やりを心がけましょう。特に、乾燥が続く季節には定期的な灌水が欠かせません。水分を均等に与えることで、土壌中の栄養素が白菜に届きやすくなります。

(4) 有機物の施用

有機物を施すことで、土壌の保水力や養分の保持力を向上させることができます。堆肥や腐葉土を使うと、土壌環境が改善され、ほう素などの微量栄養素の供給が安定します。

 5. ほう素欠乏を防ぐための予防策

ほう素欠乏は、発生してから対処するよりも、事前に予防することが重要です。白菜の栽培前に土壌分析を行い、必要な栄養素のバランスを確認しましょう。また、定期的にほう素を含む肥料を少量ずつ施すことで、欠乏を未然に防ぐことができます。株式会社五光では、自社で発酵させた微生物、有機45%、ほう素0.02%を含んだほう素入りシンボル808を製造販売しております。

6. まとめ

白菜の栽培中に発生するほう素欠乏は、適切な対策を取ることで防止・改善することが可能です。ほう素は微量元素ですが、白菜の健康な成長に欠かせない重要な役割を果たします。ほう素肥料の使用や土壌管理、水やりの工夫を通じて、白菜を健やかに育て、豊かな収穫を目指しましょう。2024年春から楽天市場でも購入することが出来るようになりました。畑の菌活肥料の五光もご利用ください。

ほう素欠乏の予防と対策をしっかり行い、栄養価の高い、美味しい白菜を育てることが、家庭菜園や商業栽培において成功の鍵となります。