弊社では土壌改良材や肥料の試験栽培にいくつかの野菜を作付けしています。播種の段階から生産しているのはねぎです。ねぎは栽培期間の長い品目のため管理はとても大事な作業になります。長い時間と手間をかけて育てられたねぎについて豆知識をまとめてみました。生産についてはこちらの記事をご覧ください。★ネギをたくさん収穫する方法やおすすめな肥料について(葉ねぎ編)
ねぎの豆知識
ねぎは日本の食卓に欠かせない野菜のひとつで、主に長ねぎと小ねぎ(万能ねぎ)があります。日本で栽培されるねぎは地域ごとに品種や特徴が異なり、関東地方では白い部分が長い「白ねぎ」が主流なのに対し、関西地方では青い部分が多い「青ねぎ」がよく使われます。
ねぎは冬が旬の野菜で、寒さに当たることで甘みが増します。また、ねぎは古代エジプトでも食べられており、ピラミッド建設時の労働者たちの食料として記録されています。歴史的にも栄養価の高い食材として重宝されてきました。
甘みは根元に近い部分にあり、緑色の部分は香りと辛みがあるので薬味に向いています。切り方でも味わいが変わります。繊維に沿って縦に切ると甘みが引き立ち、繊維を断って横に切ると香りや辛みが引き立ちます。主役から薬味まで用い方の幅が広いため、食卓に欠かせない食材となっています。
ねぎの効能
ねぎには、体にうれしい効能がたくさんあります!
- 免疫力アップ:ねぎに含まれる「アリシン」という成分は、抗菌作用があり、風邪予防に効果的と言われています。
- 血液サラサラ効果:アリシンは血行を促進し、冷え性改善にも一役買います。
- 疲労回復:ビタミンB1の吸収を助ける働きがあり、疲労回復やエネルギー代謝を高める効果が期待できます。
- 抗酸化作用:青い部分にはβカロテンが豊富で、抗酸化作用を持つため、生活習慣の予防にも役立ちます。老化予防や肌の健康維持にも役立ちます。
- 整腸作用:食物繊維が豊富なので、腸内環境を整え、便秘改善をサポートします。
おいしいねぎの見分け方
新鮮でおいしいねぎを選ぶポイントをご紹介します。
- 太さが均一で、一般的に緑と白の部分の色がはっきりしているものが良いと言われていますが、有機質肥料を使った栽培方法のねぎや、土寄せをこまめに分けて行った栽培方法のものなどは青い部分との色の差がなくても柔らかくおいしいものがあります。
- 白い部分がみずみずしいものを選ぶ
白ねぎの場合、白い部分がしっかり張りがあり、ツヤがあるものが良いです。乾燥していたり、シワがあるものは避けましょう。巻がしっかりしていて、弾力のあるものを選びましょう。 - 青い部分が鮮やかでピンと立っている
青ねぎの場合、緑色が濃く、葉先が元気なものが新鮮です。葉が黄色く変色していたり、萎れているものは鮮度が落ちています。 - 根元がしっかりしている
根元に適度な太さがあり、しっかりしているねぎは美味しい証拠です。
ねぎのおいしい保存方法 ポイントは立てる事
ねぎは保存方法次第で鮮度を長持ちさせることができます。
- 長ねぎの場合
冷蔵保存が基本です。冷蔵庫に立てて保存できる長さにカットして、ラップできっちりと包み、ポリ袋に入れて立てて保存しましょう。においも移りにくくなります。冷蔵庫の野菜室で約1~3週間程度もちます。 - 小ねぎの場合
刻んだ小ねぎは密閉容器に入れて冷蔵保存。また、冷凍保存も可能で、小分けにして冷凍しておくと必要なときに使いやすくなります。 - 土付きねぎの場合
土付きのまま新聞紙に包み、冷暗所で保存すると風味が長持ちします。冬季の保存では、緑色部分が多少黄みがかっていても白い部分を食すことが出来ます。甘みや水分が増す場合もあります。
ねぎは調理の幅も広く、日常使いにぴったりな食材です。ぜひ今回の情報を活用して、さらにねぎを楽しんでくださいね!
★栽培方法についてはこちらも参考にしてください。ねぎの栽培暦