有機JAS認証圃場では、土づくりに使う肥料や土壌改良資材についても、有機JASの基準に沿ったものを選ぶ必要があります。
超堆肥源は、有機JAS認証圃場で使用可能な資材として確認されている、株式会社五光の微生物資材です。
米ぬか、竹の粉、貝化石などを、五光のミラクル酵素を使って発酵させ、畑へ散布しやすいペレット状に加工しています。
有機栽培では、使用できる資材が限られる一方で、作物を育てるための土の環境を継続的に整えていくことが大切です。
収穫後の残根・残渣。
土の固さ。
水はけ。
根張り。
有機物の分解。
こうした土の状態を観察し、微生物が働きやすい環境を整えることは、有機JAS認証圃場においても重要な土づくりの一つです。
この記事では、有機JAS認証圃場で使える超堆肥源の特徴と、収穫後から作付け前までの活用方法を解説します。
目次 ➖
有機JAS認証圃場で使える資材とは?
有機JAS認証圃場では、一般の栽培と同じように、どの肥料や土壌改良資材でも自由に使えるわけではありません。
有機農産物の日本農林規格に定められた条件に沿って、使用できる資材を選びます。
肥料や土壌改良資材については、原料や製造方法などを確認し、有機JAS認証圃場で使用可能かどうかを判断します。
このような資材は、次のように表記されます。
・有機JAS使用可能資材
・有機JAS認証圃場で使用可能な資材
・有機JAS表A.1適合資材
超堆肥源は、有機JAS認証圃場で使用可能な資材として確認されています。
有機栽培に取り組む農家の方が、微生物を活かした土づくりを行う際にも使用できます。
超堆肥源とは?
超堆肥源は、米ぬか、竹の粉、貝化石などを、株式会社五光のミラクル酵素を使って発酵させた微生物資材です。
畑へ散布しやすいように、ペレット状に加工しています。
一般的な堆肥のように、大量の有機物を補うことだけを目的とした資材ではありません。
また、作物へ窒素・リン酸・カリなどの養分を補うことを中心とした肥料とも役割が異なります。
超堆肥源は、土壌微生物の働きを活かしながら、次のような土の環境づくりを助ける目的で使用します。
・収穫後の残根・残渣が分解されやすい環境を整える
・微生物が働きやすい土を目指す
・作物の根が伸びやすい土の状態を整える
・水と空気が動きやすい土づくりを助ける
・施した肥料を根が利用しやすい土台を整える
超堆肥源を使用することだけでなく、水分、空気、有機物、排水、分解期間などを合わせて考えることが大切です。
有機栽培でも土づくりが大切な理由
有機JAS認証圃場であっても、作物を育てるたびに土の状態は変化します。
作物は、土から水分や養分を吸収します。
根が伸び、収穫後には土の中へ細い根や太い根が残ります。
雨の多い年には、土のすき間が水で埋まり、空気が不足することがあります。
乾燥する年には、土が固くなり、微生物による有機物の分解が進みにくくなる場合があります。
有機栽培だから自然に土が良くなるとは限りません。
使用できる資材の基準を守りながら、その畑の水はけ、土の固さ、根張り、残根・残渣の状態を確認する必要があります。
有機JASで使用できる資材を選ぶことと、資材が働きやすい土の環境を整えること。
この二つを合わせて考えることが大切です。
収穫後に超堆肥源を使う理由
収穫後の畑には、作物の根、茎、葉などの残根・残渣が残ります。
これらは有機物ですが、畑に残しておくだけで、すぐに土づくりへ役立つわけではありません。
太い根や硬い茎は分解に時間がかかります。
土が乾燥している場合や、水がたまって空気が不足している場合も、微生物による分解が進みにくくなります。
収穫後に超堆肥源を使用し、残根・残渣と一緒に土へ混ぜることで、微生物が有機物と接触しやすい環境を整えます。
収穫後は、次の作付けまでの期間を確保しやすい時期です。
作付け直前に多量の残渣をすき込むのではなく、収穫後から分解を始めることで、作付け前の土を整えやすくなります。
残根・残渣を土づくりに活かす
収穫後の残根・残渣を土づくりに活かす場合は、まず状態を確認します。
病気が出ていた作物の残渣は、健康な残渣と分けて考えます。
病害の種類や発生状況によっては、畑へ戻さず、外へ出す必要があります。
畑へ戻せる残渣は、可能な範囲で細かくします。
細かくすることで土との接触面が増え、微生物が分解に関わりやすくなります。
ただし、太い茎や硬い残渣を細断するには、時間と労力が必要です。
作付けまでに分解が間に合わないものは、作付けする場所へ無理にすき込まず、畑の一角などで時間をかけて分解を進める方法もあります。
超堆肥源は分解を助ける資材ですが、分解に必要な時間そのものをなくすものではありません。
超堆肥源の基本的な使い方
有機JAS認証圃場で超堆肥源を使う場合も、基本的な使い方は一般の圃場と同じです。
・畑に残った根や残渣を確認する
・病気が出た残渣を分ける
・畑へ戻せる残渣を可能な範囲で細かくする
・超堆肥源を畑全体へ均一に散布する
・残根・残渣と一緒に土へ混ぜる
・適度な水分を確保する
・次の作付けまで分解期間を設ける
超堆肥源は、土の表面へ散布したままにするよりも、土や残根・残渣と混ぜて使うことが基本です。
土へ混ぜることで、資材、微生物、有機物、水分が接触しやすくなります。
ただし、深く埋めればよいわけではありません。
水はけが悪い土では、深い場所ほど水がたまり、空気が不足することがあります。
土の排水状態や耕す深さも合わせて確認します。
微生物が働くには水分と空気が必要
微生物が活動するためには、適度な水分が必要です。
超堆肥源を散布しても、土が乾ききっている場合は、微生物の活動が進みにくくなります。
反対に、水分が多すぎると、土のすき間が水で満たされ、空気が不足します。
大切なのは、乾燥しすぎず、余分な水が抜ける状態です。
露地では、降雨によって水分を確保できますが、水がたまりやすい場所では排水対策が必要です。
被覆しているハウスでは雨が入らないため、収穫後に土が乾いたままにならないようにします。
超堆肥源の使用量だけでなく、微生物が働ける水分と空気の状態を整えることが重要です。
作付け前に使う場合
収穫後に超堆肥源を使用できなかった場合は、作付け前に使うこともできます。
作付け前に使う場合は、播種や定植までの期間を確認します。
時間がある場合は、超堆肥源を畑へ均一に散布し、土へ混ぜて、微生物が活動する期間を設けます。
作付け直前の場合は、多量の未分解有機物や硬い残渣を一緒にすき込まないようにします。
超堆肥源を多く使っても、分解に必要な期間がなくなるわけではありません。
作付けまでの期間が短い場合は、畑へ戻す残渣の種類と量を調整することが大切です。
堆肥や肥料との役割の違い
超堆肥源は、堆肥や肥料と組み合わせて使うことがあります。
ただし、それぞれの役割は異なります。
堆肥は、有機物を補い、土の保水性や通気性、腐植の維持などに役立てるために使います。
肥料は、作物の生育に必要な養分を補います。
超堆肥源は、土壌微生物の働きを活かし、残根・残渣や有機物が分解されやすい土の環境づくりを助けます。
超堆肥源を使用したからといって、作物に必要な施肥がすべて不要になるわけではありません。
有機JAS認証圃場で使用する堆肥や肥料についても、有機JASの基準に沿った資材を選ぶ必要があります。
資材を多く重ねるのではなく、それぞれの役割と土の状態を確認して使用します。
使用前に確認したいこと
超堆肥源を有機JAS認証圃場で使用する場合は、使用する時点での登録内容や必要書類を確認します。
確認したい主な項目は次のとおりです。
・有機JAS使用可能資材としての確認内容
・資材証明書などの必要書類
・使用する圃場
・使用目的
・使用量
・使用時期
・ほかの資材との組み合わせ
・使用記録の方法
認証圃場の管理方法や必要書類については、登録認証機関によって確認方法が異なることがあります。
実際に使用する前に、必要に応じて圃場を認証している機関へ確認してください。
使用した内容を記録する
有機JAS認証圃場では、使用した資材について記録を残します。
超堆肥源を使用するときも、次のような内容を記録しておくと管理しやすくなります。
・使用した商品名
・使用年月日
・使用した圃場
・使用量
・使用目的
・購入日や購入先
・製造番号やロット番号
・確認した資料
商品ラベル、納品書、資材証明書なども、圃場の管理方法に合わせて保管します。
使用できる資材を選ぶことだけでなく、いつ、どこへ、どのくらい使用したかを確認できる状態にしておくことが大切です。
有機JAS使用可能資材でも適量を使う
有機JAS認証圃場で使える資材であっても、多く施用するほどよいわけではありません。
土づくり資材も、畑の面積や土の状態に合わせて使用します。
超堆肥源を使うときは、商品に表示されている使用量を確認します。
そのうえで、次の条件も合わせて考えます。
・前作で使用した肥料や堆肥
・収穫後に残っている残根・残渣の量
・次の作付けまでの期間
・土の水分と水はけ
・土の固さ
・作付けする作物
・ほかに使用する資材
有機JASで使用できるかどうかと、その畑に必要な量であるかどうかは、分けて考える必要があります。
畑の状態を観察し、必要な量を使用することが大切です。
超堆肥源と畑の菌活®の関係
畑の菌活®とは、特定の資材を使うことだけを意味するものではありません。
土の中にいるさまざまな微生物が働きやすいように、水、空気、有機物、根、土の構造を整えていく考え方です。
有機JAS認証圃場でも、微生物が働くために必要な条件は変わりません。
超堆肥源を散布する。
残根・残渣と土を混ぜる。
適度な水分を確保する。
余分な水が抜ける状態を整える。
作付けまで分解期間を設ける。
作付け前に土と残渣の状態を確認する。
こうした作業を組み合わせることで、超堆肥源を継続的な土づくりへ活かしやすくなります。
資材を使うこと自体を目的にせず、根と微生物が働きやすい土の環境を目指します。
まとめ
超堆肥源は、有機JAS認証圃場で使用可能な、株式会社五光の微生物資材です。
米ぬか、竹の粉、貝化石などをミラクル酵素で発酵させ、畑へ散布しやすいペレット状に加工しています。
収穫後の残根・残渣の分解や、微生物が働きやすい土の環境づくりを助ける目的で使用します。
収穫後に使う場合は、病気が出た残渣を分け、畑へ戻せる残渣を可能な範囲で細かくします。
そのうえで超堆肥源を均一に散布し、残根・残渣と一緒に土へ混ぜ、次の作付けまで分解期間を設けます。
微生物が働くためには、適度な水分と空気も必要です。
土が乾燥しすぎている場合や、水がたまりやすい場合は、水分管理や排水対策も合わせて考えます。
また、有機JAS使用可能資材であっても、多く使えばよいわけではありません。
商品に表示された使用量と畑の状態を確認し、適切に使用します。
有機JASの基準に沿った資材を選びながら、根と微生物が働きやすい土づくりを続けていきましょう。
これは畑の菌活®という考え方の一部です。
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