BLOG

  • TOP
  • BLOG
  • もう薬だけじゃ守れない!超堆肥源で病気に強い土づくりの実践法②

2025年10月16日

もう薬だけじゃ守れない!超堆肥源で病気に強い土づくりの実践法②

「超堆肥源って、どう使えば効果が出るの?」「芝のエリアごとに使い方が違うって本当?」
前回の記事で「超堆肥源」の特徴や病気に強い土づくりの仕組みをご紹介しましたが、今回は実際の現場での使い方にフォーカスします。特にゴルフ場では、グリーン・フェアウェイ・ティーグラウンドなど、芝の状態や管理の仕方がエリアによって大きく異なりますよね。それぞれに合った施用方法を知らないまま使ってしまうと、せっかくの超堆肥源の効果を最大限に活かしきれないことも…。

この記事では、**各エリア別に「いつ・どうやって・どのくらい使うのか」**をわかりやすく解説しています。作業の手間を増やさず、効率的に芝の健康を守るための具体的な実践法を、ぜひチェックしてみてください。

🔁 前回の記事はこちら
👉【もう薬だけじゃ守れない!超堆肥源で病気に強い土づくりの実践法①】

超堆肥源の使い方ガイド|グリーン・フェアウェイ・ティーグラウンド別に紹介

芝生管理の現場では、資材の使い方ひとつで結果が大きく変わります。
超堆肥源はただ「まけばいい」わけではなく、芝の場所ごとに適切な施用方法とタイミングがあるのがポイントです。ここでは、グリーン・フェアウェイ・ティーグラウンドそれぞれに合った使い方を具体的にご紹介します。


✅用途別の使い方まとめ(簡易リスト)

  • グリーン:エアレーション後に目土と混合してすき込み
  • フェアウェイ:表層散布またはディボット補修時に混合
  • ティーグラウンド:ディボット補修時に目土と混合

グリーンには目土混合で!最適な比率と時期

グリーンは芝密度が高く踏圧も大きいため、通気性の低下や微生物の偏りが起きやすいエリアです。
そのため、超堆肥源を効果的に活かすには「エアレーション後の目土すき込み」がベストなタイミングになります。具体的な使い方は以下の通り:

  • 施用タイミング:春(3~4月)・秋(9~10月)の更新作業時
  • 施用方法:エアレーション後、**目土10:超堆肥源1の割合(容積比)**で混合し、均一に散布
  • 推奨資材形状:粉状タイプの超堆肥源が定着しやすくおすすめ

このタイミングで施用することで、発酵微生物が土壌にしっかりと定着し、通気性・排水性の改善、病害予防の効果が安定します。グリーンのような高ストレス環境でも、土壌を整えることで芝の根張りがよくなり、病害に強い状態が維持できるのです。

フェアウェイでの表層散布・ディボット補修のやり方

フェアウェイは広範囲かつ日常的なプレーで傷みやすく、回復のスピードが管理の質を左右します。
そのため、広範囲に対応できる「表層散布」と、ピンポイントな「ディボット補修」の2つで超堆肥源を使い分けるのが効果的です。


【表層散布】

  • 施用量:100㎡あたり5~10kg
  • 施用回数:年間3〜5回程度(春・梅雨前・秋・必要時)
  • 方法:均一に散布後、軽く灌水またはブラッシングでなじませる
  • ポイント:更新作業(スパイキング・コアリング)後が特に効果的

【ディボット補修】

  • 方法:**目土10:超堆肥源1(容積比)**で混合し、ディボット部にすり込む
  • タイミング:補修作業のたびに実施可能

超堆肥源は使用量が少量で済むため、作業負担が増えにくいのも大きなメリットです。
また、回復が早まることで、管理コストの軽減にもつながります。

ティーグラウンド・張り替え時の土壌改善にも効果的

ティーグラウンドは芝が頻繁に削られるエリアで、ディボット補修や芝の張り替えが特に多い箇所です。
このような部分にこそ、土壌からのリセットを兼ねた超堆肥源の使用が効果を発揮します。


【ディボット補修】

  • 使用方法:フェアウェイと同様に、**目土10:超堆肥源1(容積比)**で混合してすり込む
  • 頻度:プレーによる損傷のたびに随時対応可能

【芝の張り替え時】

  • 手順1:古い芝をはぎ取る
  • 手順2:下地(土壌)に超堆肥源を均一に散布
  • 手順3:耕起して土と混ぜ込む
  • 手順4:目土をかぶせる際にも再度混合(目土10:超堆肥源1)

この「上下からのW施用」で、張り替え後の定着と活着が格段に良くなり、病害のリスクも低減されます。
芝のダメージが蓄積しやすいティーグラウンドでは、**“治す前に守る”**という考えが今、求められているのです。


✅ 芝生の病気に強い環境をつくりたい方へ
超堆肥源の商品詳細を見る(自社サイト)
楽天で購入する

→関連記事 もう薬だけじゃ守れない!超堆肥源で病気に強い土づくりの実践法