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2023年7月24日

馬鈴薯の連作障害について

連作障害(れんさくしょうがい)とは、同じ場所で連続して同じ野菜、主に同じ科のものをを栽培することによって発生する栽培上の問題です。土壌中の病原体や害虫の増殖、栄養素の枯渇、生育抑制などが引き起こされます。馬鈴薯にはどんな影響が出るのでしょうか?

馬鈴薯の連作障害の原因

同じ場所で連続して馬鈴薯を栽培すると、土壌中の病原体や害虫が増殖しやすくなります。これにより、病気や害虫被害が増加し、馬鈴薯の生育に悪影響を与えます。馬鈴薯は多くの栄養素を必要とする作物です。連続して栽培すると、土壌中の特定の栄養素が枯渇し、馬鈴薯の成長に必要な栄養が不足する可能性があります。また、土壌中の微生物のバランスが変化することがあります。特定の微生物の増殖や減少によって、土壌の生態系が乱れ、馬鈴薯の生育に悪影響を及ぼすことがあります。

連作障害を防ぐためには

連作障害を防ぐためには、連続して同じ場所に植え付けるのではなく、他の作物との転作を行います。 次に植えると良いと言われているのは、ねぎ、えだまめ、キャベツなどがおすすめです。異なる作物を交互に栽培することで、土壌中の病原体や害虫の発生を防ぎ、栄養素のバランスを保つことができます。

連作でもうまく生産している農家さんもいます

農業には作物別に機材など取り揃えていて、出荷の関係から連作せざるを得ない圃場があります。その場合は、収穫後に土づくりをし、栽培前に堆肥や有機質肥料を添加し、土壌の栄養状態を改善します。これによって馬鈴薯の栽培に必要な栄養素を補給し、連作障害を軽減することができます。馬鈴薯の栽培において、適切な水やり、肥料の施用、病害虫の防除などの管理を行います。これによって植物の健康状態を維持し、連作障害のリスクを低減することができます。定期的な転作や土壌管理することで、何年も作ることも可能にしている方もいます。地域の条件や状況に応じて、適切な対策を講じることが重要です。

馬鈴薯の連作障害まとめ

馬鈴薯の連作障害を予防・改善するための、おすすめの施肥設計は、10アール当たりシンボル707を5~7袋、グアノリン酸を3~5袋、竹の王を表層施肥で10~15袋となります。大事な圃場の土づくりの参考にしてください。