株式会社五光には、ゲルマ酵素、ミラクル酵素、超堆肥源という、微生物を活かした土づくりに使用する資材があります。
いずれも土壌微生物の働きを土づくりへ活かすための資材ですが、原料、形状、使いやすさ、土へ加える材料などに違いがあります。
そのため、どの商品が一番優れているかではなく、畑の状態や作業方法、何を目的に使うかによって選ぶことが大切です。
特に収穫後の畑では、残根・残渣の量、次期作までの期間、堆肥や米ぬかを用意できるか、散布作業にかけられる時間などによって、使いやすい商品が変わります。
粉状の資材を自分で有機物と組み合わせて使いたい場合。
あらかじめ原料を配合・発酵させたペレット状の資材を使いたい場合。
長く使ってきた資材を中心に、その畑に合った方法を続けたい場合。
それぞれに合う選び方があります。
この記事では、ゲルマ酵素・ミラクル酵素・超堆肥源の違いを整理し、収穫後の土づくりでどのように使い分けるかを、畑の菌活®の視点から解説します。
目次 ➖
3つの商品に共通する考え方
ゲルマ酵素、ミラクル酵素、超堆肥源は、いずれも微生物の働きを活かした土づくりに使用する資材です。
ただし、資材を畑へ入れるだけで、すべての土の問題が解決するわけではありません。
微生物が活動するためには、適度な水分、空気、温度、エサになる有機物などが必要です。
収穫後の残根・残渣を分解したい場合も、資材だけでなく、次の条件を合わせて考えます。
・病気が出た残渣を確認する
・分解できる残渣を選ぶ
・可能な範囲で細かくする
・資材と残根・残渣を土へ混ぜる
・土を極端に乾燥させない
・水がたまる場合は排水を見直す
・次期作まで分解期間を設ける
3商品には違いがありますが、微生物が働きやすい土の環境を整えるという基本は共通しています。
ゲルマ酵素とは?
ゲルマ酵素は、多孔性の材料に微生物などを吸着させた、粉状の土壌改良資材です。
株式会社五光が創業当初から扱ってきた商品の一つで、長年継続して使用している農家の方もいます。
粉状のため、土や堆肥などと混ざりやすく、畑全体へ広げて使うことができます。
収穫後の残根・残渣処理では、土や有機物と一緒に混ぜ、微生物が分解に関わりやすい環境を整える目的で使用します。
一方で、粉状の資材は風のある日に飛散しやすく、広い畑へ均一に散布するには作業方法を考える必要があります。
堆肥や米ぬかなどと組み合わせる場合は、それぞれの量や状態を確認し、畑へ偏りなく散布することが大切です。
ミラクル酵素とは?
ミラクル酵素は、微生物と植物由来の材料を活用した粉状の土壌改良資材です。
収穫後の残根・残渣処理や、作付け前の土づくり、堆肥の発酵など、目的に応じて利用できます。
粉状のため、米ぬかなどの増量材と混ぜ、畑全体へ散布する使い方があります。
また、堆肥などの有機物と組み合わせることで、微生物が利用する材料を一緒に補う考え方もできます。
ただし、米ぬかや堆肥は、量が多ければよいわけではありません。
作付け直前に多量の未分解有機物を入れると、根の周辺で分解が続くことがあります。
ミラクル酵素を使う場合も、有機物の種類、土の水分、作付けまでの期間を合わせて考えることが大切です。
超堆肥源とは?
超堆肥源は、米ぬか、竹の粉、貝化石などをミラクル酵素で発酵させ、ペレット状に加工した微生物資材です。
ゲルマ酵素やミラクル酵素が粉状であるのに対し、超堆肥源は、原料があらかじめ配合・発酵され、散布しやすい形に加工されています。
そのため、米ぬかなどの増量材を自分で用意して混ぜる作業を減らしやすく、手や散布機で畑へまきやすいことが特徴です。
収穫後には、残根・残渣の分解を助ける土の環境づくりに利用できます。
作付け前や定植前には、畑や畝全体へ均一に混ぜ、土になじませて使います。
ただし、ペレット状であっても、散布したまま乾燥させてよいわけではありません。
土へ混ぜ、適度な水分と空気がある状態を整えることが必要です。
3商品の主な違い
3商品の違いを簡単に整理すると、次のようになります。
ゲルマ酵素
・粉状の微生物資材
・五光が創業当初から扱ってきた商品
・土や堆肥などと混ぜて使いやすい
・長く継続して使用している方にも選ばれている
・散布時は粉の飛散に注意する
ミラクル酵素
・粉状の微生物資材
・収穫後の残根・残渣処理や堆肥の発酵などに使える
・米ぬかなどと混ぜて散布する方法がある
・使用する有機物を畑の状態に合わせて調整しやすい
・散布や混合作業が必要になる
超堆肥源
・発酵済みのペレット状微生物資材
・米ぬか、竹の粉、貝化石などがあらかじめ配合されている
・手や散布機でまきやすい
・家庭菜園から農地まで使いやすい
・別に増量材を混ぜる作業を減らしやすい
形状や原料の違いだけでなく、作業方法の違いも、商品を選ぶ大切な基準になります。
どの商品が一番よいの?
3商品の中から一つを選ぶとき、「どの商品が一番効きますか」と考えることがあります。
しかし、畑の状態、使う目的、作業方法が異なるため、一律に一つの商品が最もよいとはいえません。
堆肥や米ぬかを自分で用意し、畑の状態に合わせて組み合わせたい場合は、粉状資材を使う方法があります。
混合作業を減らし、あらかじめ発酵・配合された資材を散布したい場合は、超堆肥源が使いやすいことがあります。
これまでゲルマ酵素を長く使用し、その畑での使い方が定まっている場合は、継続して土の状態を観察することも一つの方法です。
商品の名前だけで選ぶのではなく、次の点を確認します。
・何を目的に使うのか
・収穫後の残渣はどの程度あるか
・堆肥や米ぬかを用意できるか
・散布や混合にかけられる時間はあるか
・粉状とペレット状のどちらが扱いやすいか
・次期作までどのくらい期間があるか
自分の畑と作業方法に合った商品が、使い続けやすい商品です。
収穫後の残根・残渣処理で選ぶ場合
収穫後の残根・残渣処理では、3商品とも微生物の働きを土づくりへ活かす目的で使用できます。
ただし、残渣の状態によっては、資材を選ぶ前の処理が重要です。
病気が出ていた残渣は、健康な残渣と分けます。
太い茎や硬い残渣は、作付けする場所へ無理にすき込まず、別の場所で分解を進める方法もあります。
畑へ戻せる残渣は、可能な範囲で細かくします。
そのうえで、粉状資材を堆肥や米ぬかなどと組み合わせるか、配合済みの超堆肥源を使うかを考えます。
大切なのは、資材の量を増やして分解期間を短縮しようとしないことです。
分解には水分、空気、温度、時間が必要です。
堆肥や米ぬかを用意できる場合
堆肥や米ぬかなどを用意できる場合は、ゲルマ酵素やミラクル酵素と組み合わせる方法があります。
粉状資材と有機物を混ぜることで、畑全体へ広げやすくなり、微生物が利用する材料も一緒に補えます。
ただし、堆肥の熟度や米ぬかの量によって、土へ入れた後の分解の進み方は変わります。
特に作付けまでの期間が短い場合は、一度に多量の米ぬかや未熟な堆肥を入れないようにします。
水はけが悪い畑では、有機物を多く入れる前に排水を確認します。
材料を自分で組み合わせられることは利点ですが、その分、量や分解期間を判断する必要があります。
混合作業を減らしたい場合
米ぬかなどを用意することが難しい場合や、粉状資材との混合作業を減らしたい場合は、超堆肥源が選択肢になります。
超堆肥源は、複数の原料をあらかじめ発酵させ、ペレット状に加工しています。
袋から出して畑へ散布しやすく、農地だけでなく、家庭菜園や小さな畝でも量を調整しやすい資材です。
ただし、「そのまままくだけで土づくりが終わる」という意味ではありません。
散布後は土へ混ぜ、適度な水分を確保し、作付けまでの期間を設けます。
作業を簡略化しながらも、微生物が働く土の条件は整える必要があります。
作付けまでの期間が短い場合
次期作までの期間が短い場合は、どの商品を選ぶかだけでなく、畑へ戻す残渣の種類と量を調整します。
硬い残渣を多く入れ、資材の量を増やして分解を急がせる方法はおすすめできません。
太い茎や分解に時間がかかるものは別に処理し、細い根や柔らかい残渣を中心に土へ戻します。
粉状資材でもペレット状資材でも、分解に必要な時間そのものがなくなるわけではありません。
作付けまでの期間が短いときほど、資材より先に、残渣の整理を優先します。
3商品を一緒に使う必要はある?
ゲルマ酵素、ミラクル酵素、超堆肥源を、必ずすべて一緒に使う必要はありません。
それぞれに共通する役割があるため、目的が重なる場合もあります。
複数の商品を使えば、必ず土づくりが早く進むわけでもありません。
まずは、畑で何に困っているかを確認します。
残根・残渣の分解を進めたいのか。
堆肥の発酵を助けたいのか。
作業負担を減らしたいのか。
粉状資材を使った細かな調整をしたいのか。
目的を整理し、一つの商品を適切に使うことから始める方法もあります。
複数の商品を併用する場合は、それぞれの使用量や使用目的を確認し、必要以上に重ねないことが大切です。
肥料との違いも確認する
ゲルマ酵素、ミラクル酵素、超堆肥源は、いずれも土づくりに使用する資材です。
作物に必要な窒素・リン酸・カリなどを補う肥料とは、中心となる役割が異なります。
これらの資材を使ったからといって、次期作に必要な施肥がすべて不要になるわけではありません。
肥料は、作物の種類、土壌分析、前作、これまでの施肥量などを確認して考えます。
化学肥料を否定するものではありません。肥料が活きる土の状態を整える考え方です。
微生物資材と肥料の役割を分けて考えることで、過剰な施用を避けやすくなります。
商品を選ぶ前に畑を観察する
商品を選ぶ前には、収穫後の畑を観察します。
・残根や残渣はどのくらいあるか
・太く硬い残渣が多くないか
・病気が出た場所はないか
・雨のあとに水が残っていないか
・土が固く締まっていないか
・堆肥などの有機物が不足していないか
・次期作までどのくらい期間があるか
水がたまる畑では、資材を入れる前に排水を考えます。
土の深い部分が固い場合は、耕し方も見直します。
堆肥や米ぬかをすでに多く使っている場合は、さらに加える必要があるかを確認します。
商品から土づくりを考えるのではなく、畑の状態から必要な商品と使い方を考えることが大切です。
収穫後の土づくりでの選び方
収穫後の土づくりで3商品を選ぶときは、次のように整理できます。
長く使われてきた粉状資材を、堆肥などと組み合わせて使いたい
ゲルマ酵素を選択肢にします。
米ぬかや堆肥などと組み合わせ、残根・残渣処理や発酵に活用したい
ミラクル酵素を選択肢にします。
あらかじめ原料が配合・発酵された、散布しやすいペレット状資材を使いたい
超堆肥源を選択肢にします。
ただし、この分け方は目安です。
実際には、畑の状態、これまでの使用状況、作物、作業方法によって選び方が変わります。
迷う場合は、畑の広さ、作物、残渣の状態、次期作までの期間を整理したうえで、株式会社五光へご相談ください。
まとめ
ゲルマ酵素、ミラクル酵素、超堆肥源は、いずれも微生物を活かした土づくりに使用する資材です。
ゲルマ酵素は、五光が創業当初から扱ってきた粉状の土壌改良資材です。
ミラクル酵素は、米ぬかや堆肥などと組み合わせ、収穫後の残根・残渣処理や発酵などに活用できる粉状資材です。
超堆肥源は、米ぬか、竹の粉、貝化石などをミラクル酵素で発酵させ、散布しやすいペレット状に加工した微生物資材です。
どの商品が一番よいかではなく、畑の状態や作業方法に合わせて選ぶことが大切です。
堆肥や米ぬかを用意し、自分で組み合わせて使うのか。
あらかじめ原料が配合された資材を使うのか。
粉状とペレット状のどちらが作業しやすいのか。
次期作までに十分な分解期間を確保できるのか。
こうした条件を確認します。
また、資材の量だけでなく、残根・残渣の整理、水分、空気、排水、分解期間を合わせて整える必要があります。
商品を選ぶことを目的にせず、その畑で微生物や根が働きやすい環境をつくるために、使いやすい資材を選びましょう。
これは畑の菌活®という考え方の一部です。
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