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2023年5月6日

ナスの栽培について

ナスは、温暖な気候でよく育ちます。原産地は、インドやミャンマー、中国などのアジア地域だと考えられています。ナスは古代から食用や薬用として広く栽培されてきました。その後、アラビア、アフリカ、ヨーロッパ、南北アメリカなどにも広まっていきました。現在では、世界中でさまざまな品種が栽培されています。ピーマン、トマトと並んで家庭菜園でも人気の品種です。種類もたくさんあり品種選びに悩みますね。以下は、ナスの栽培方法の基本的な手順です。

ナスの種まき

ナスは種を直接畑にまいてもよいですが、一般的には、セルトレイなどに撒き、9センチのプラスチックポットなどに移植して育苗します。接ぎ木苗も需要が高く、苗を購入される農家さんも多いでしょう。種まきは春から夏にかけて行います。浅めに埋め、水をたっぷり与えます。種から発芽したら、プラスチックポットに移します。苗の大きさに応じて植え替えていってください。肥料を与え、十分な水を与えます。この時、ゲルマプラントシャワーを2000倍に希釈したものを潅水又は葉面散布してあげましょう。

ナス栽培の土壌の準備

ナスは好気性の強い土壌を好み、水はけがよく、pH値が6.0〜7.0程度のやや酸性の土壌が適しています。ナスの栽培に適した土壌を作るためには、以下の手順を実施することが重要です。

①耕うん: 土壌を深く耕して空気や水の通り道を作ります。深耕によって、土壌内の栄養分を混ぜ合わせ、根が広がりやすい土壌を作ることができます。

②堆肥の施用: ナスは肥沃な土壌を好むので、堆肥を施すことで土壌の栄養価を高めます。有機物を含む堆肥を土壌に混ぜ込みます。10aあたり竹の王であれば~袋お使いください。竹の王入りで元肥としてお使いいただける超堆肥源もご検討ください。超堆肥源は、土壌改良剤として混ぜ込んでいただきますと土壌をより緩やかにし、根の伸びやすい環境を作ることができます。

③肥料の施用: ナスは、成長期に多くの栄養分を必要とするため、適切な量の窒素、リン酸、カリウムなどの肥料を施します。施肥量やタイミングには注意が必要です。

以上の手順を実施することで、ナスの栽培に適した土壌を作ることができます。

ナスの定植と管理

ナスは肥料と水で作ると言われています。5月から6月にかけて定植します。プランターの場合もこの時期がおすすめです。寒さに弱い特性があるので早や植えはさけましょう。植え付ける際には、株間を約50cm、行間を約70cm程度空けます。成長が始まったら、適宜水やりと追肥をし草取りをします。マルチ栽培の場合は、葉の伸びた先から下の部分に追肥をしましょう。根はその葉の先の真下部分まで伸びているそうです。伸びを確認しながら追肥する場所も変えていきましょう。ナスは高温多湿が好みなので、気温が下がる時期には、寒冷紗や風よけを施し、ハウス栽培であれば必要に応じて戸を閉めてください。枝が混みすぎないように整枝し、着色のため十分に日光にあてましょう。できればナス科の野菜を2~3年作付けしていない畑を選んで植えてください。連作の障害を避けましょう。

ナスの収穫

収穫は、7月から10月にかけて行います。常に適当な水分を持たせておくことがみずみずしいナスを採るポイントです。果実が十分に大きくなり、色が濃くなってから収穫します。開花後25~30日ぐらいで収穫可能となります。果梗を1cm程度残してハサミで切ります。とげには十分に気を付けてください。果実を大きくすると草勢が弱まるので早めに収穫します。収穫最盛期には、朝と夕方の2回収穫することもあります。

ナス栽培のまとめ

以上が、基本的なナスの栽培方法です。注意点としては、ナスは昼夜の温度差が大きいとよく育ちますが、夜間の温度が下がらないようにすることが大切です。また、害虫に注意しながら、栽培を行うことが必要です。アブラムシは生育初期から発生しますし、生育が旺盛になると灰色カビ病、気温が上がりかんそうしてくるとハダニ類が発生します。防除もしっかり行って、たくさん収穫しましょう!