BLOG

  • TOP
  • BLOG
  • にんにくの追肥はいつ?2回の時期と肥料を与えるときの注意点

2025年2月27日

にんにくの追肥はいつ?2回の時期と肥料を与えるときの注意点

にんにくは秋に植え付け、冬を越して、翌年の初夏に収穫する作物です。

栽培期間が長いため、植え付け前の元肥だけでなく、春の生育に合わせた追肥が必要になることがあります。

追肥の時期が早すぎたり、量が多すぎたりすると、葉ばかりが伸びたり、病気が出やすくなったりする場合があります。

反対に、生育に必要な時期に養分が不足すると、葉色が薄くなり、球の肥大に影響することもあります。

この記事では、にんにくの追肥を行う時期、2回に分ける理由、追肥するときに確認したいポイントを解説します。

にんにくの追肥はなぜ必要?

にんにくは、植え付け後すぐに大きく育つわけではありません。

秋に根と葉を伸ばしたあと、冬の低温期には生育がゆるやかになります。

春になって気温が上がると再び葉が伸び始め、その後、地下の球が肥大していきます。

この長い生育期間を元肥だけで支えることが難しい場合に、追肥で養分を補います。

ただし、追肥は決められた時期に必ず同じ量を与えるものではありません。

土の養分、生育状態、葉色、植え付け前に施した肥料などを確認しながら判断することが大切です。

【リンク】にんにくの栽培暦

にんにくの元肥、追肥、葉面散布、収穫後までの年間の流れは、にんにくの栽培暦と施肥設計で詳しく紹介しています。

1回目の追肥時期

1回目の追肥は、越冬後に生育が再開する時期が目安です。

青森県などの寒冷地では、雪が消え、土が見えるようになってから、にんにくの葉や根の状態を確認します。

雪解け直後の土は水分が多く、ぬかるんでいることがあります。

その状態で畑へ入ると土を踏み固めたり、肥料が一か所へ偏ったりするため、土の表面が落ち着いてから作業します。

1回目の追肥で確認したいこと

  • 雪解け後に葉が立ち上がっているか
  • 葉色が極端に薄くなっていないか
  • 冬の間に葉や株が傷んでいないか
  • 畑に水がたまっていないか
  • 元肥をどのくらい施しているか

生育が弱いからといって、すぐに多量の肥料を与えるのではなく、根傷みや排水不良がないかも確認します。

2回目の追肥時期

2回目の追肥は、葉の生育が進み、球の肥大へ向かう前の時期が目安です。

寒冷地では、春の気温や雪解け時期によって生育の進み方が毎年変わります。

そのため、暦だけで判断せず、葉数や葉色、株の大きさを確認します。

追肥が遅すぎると、球の肥大期に肥料が効き続け、収穫時期になっても葉が青く残ったり、球の締まりや保存性に影響したりすることがあります。

反対に、生育初期から肥料が十分に残っている畑では、2回目の量を控える判断も必要です。

2回目の追肥で確認したいこと

  • 葉数が増え、株が順調に育っているか
  • 葉色が濃すぎないか
  • 葉先枯れや病斑が出ていないか
  • 土に肥料分が多く残っていないか
  • 収穫まで十分な期間があるか

追肥は必ず2回必要?

にんにくの追肥は2回が一つの目安ですが、すべての畑で必ず2回必要とは限りません。

植え付け前の元肥が多い畑や、土壌分析で養分が十分にある畑では、追肥量を減らしたり、1回にしたりすることがあります。

堆肥や有機質肥料を多く施している場合は、気温の上昇とともに肥料分が効き始めることもあります。

反対に、砂質で肥料分が流れやすい土や、生育期間中に雨が多かった畑では、養分不足が起こる場合があります。

回数を先に決めるのではなく、その年の生育と土の状態に合わせることが重要です。

追肥する肥料の選び方

にんにくの追肥には、窒素、リン酸、カリなどを含む肥料が使われます。

窒素は葉や茎の生育に必要ですが、多すぎると葉が過繁茂になり、軟弱な生育につながることがあります。

カリは根や球の生育、水分調整などに関係しますが、一つの成分だけを多く施せばよいわけではありません。

肥料は、元肥の内容や土壌分析、生育状態を確認して選びます。

株式会社五光のハッコウ肥料いのち特号は、動植物由来の有機質原料を発酵・熟成させた肥料です。

元肥や生育中の肥料として使う場合は、作物の状態とこれまでの施肥量を確認し、必要量を調整します。

化学肥料を否定するものではありません。肥料が活きる土の状態を整える考え方です。

株式会社五光の資材を使った、植え付け前から収穫後までの具体的な施肥時期や使用量については、作物別の栽培暦で詳しくご案内しています。

にんにくの栽培暦と施肥の目安を見る

株式会社五光の資材を使った、植え付け前から収穫後までの具体的な施肥時期や使用量は、にんにくの栽培暦と施肥設計で詳しく紹介しています。

追肥の与え方

追肥は、にんにくの株元へ直接触れないように施します。

肥料が葉や茎に付着したままになると、肥料焼けを起こすことがあります。

株の周囲へできるだけ均一に施し、必要に応じて表土と軽く混ぜます。

ただし、根を傷つけるほど深く耕す必要はありません。

追肥後は土の水分を確認します。

乾燥した状態では肥料が溶けにくく、反対に強い雨の直前では肥料分が流れる場合があります。

天気予報と土の状態を見ながら作業することが大切です。

肥料を増やす前に根と土を確認する

葉色が薄い、生育が遅い、株が小さいといった症状があっても、原因が肥料不足とは限りません。

土が固く根が伸びにくい場合や、水がたまって根が弱っている場合も、養分を十分に吸収できなくなります。

根が傷んだ状態で肥料を増やしても、生育が改善しないことがあります。

次のような状態がないか確認します。

  • 雨の後に畑へ水が残る
  • 土が固く締まっている
  • 株元や根に腐敗が見られる
  • 病気や害虫の被害が出ている
  • 肥料を施した場所だけ生育が異なる

肥料だけで判断せず、根が養分を吸収できる土の状態になっているかを見ることが大切です。

収穫後は次期作に備えて土を整える

にんにくを収穫したあとの畑には、多くの根や葉などの残渣が残ります。

健全な残根・残渣を土づくりへ活かす場合は、できる範囲で細かくし、土と混ぜて分解期間を設けます。

病気が出ていた株や腐敗した球は、健全な残渣と分けて処理します。

超堆肥源を使う場合は、収穫後に畑へ均一に散布し、残根・残渣と一緒に土へ混ぜます。

微生物が働くためには、適度な水分と空気も必要です。

土が乾燥しすぎていないか、水がたまり続けていないかを確認し、次期作に備えて土の環境を整えます。

まとめ

にんにくの追肥は、越冬後に生育が再開する時期と、球の肥大へ向かう前の時期が目安です。

ただし、すべての畑で必ず同じ時期に2回施すものではありません。

雪解け時期、葉色、葉数、元肥、土壌分析、土の水分などを確認して判断します。

肥料を与えるときは、株元へ直接触れないようにし、天候や土の水分にも注意します。

生育が悪いときは肥料不足だけでなく、根傷み、排水不良、土の固さ、病害虫なども確認してください。

肥料が根に吸収されやすい土の状態を整えながら、生育に合わせて必要な量を補うことが大切です。

この記事でご紹介した内容は、株式会社五光が考える「畑の菌活®」の一部です。土づくりは一度で完成するものではなく、畑の状態に合わせて積み重ねていくことが大切です。


関連記事:


関連資材: